スポーツの気くばり vol.3

<すね>の骨膜炎は早めに専門医へ

 陸上競技のみならず、トレーニングの一環としてランニング、ジョギング、ジャンプをよくする人で、すね(脛骨)の内くるぶしから10〜15センチぐらいの場所に痛みはありませんか。指で軽く押してみると飛び上がるほどに痛いこともあります。最初はランニングのときだけ痛みを感じますが、進行すると練習後でも痛みが続きます。歩くだけで痛みが出てくることがあり、疲労骨折に至る恐れもあります。

  これは、シンスプリント(脛骨疲労性骨膜炎)といって、走ったりすることを繰り返すと、ふくらはぎの筋肉の一部と骨がくっつく部分に慢性的な刺激が加わって発生します。

  この原因としては、

▽急激に走ったり、練習量が増えた

▽ふくらはぎのストレッチングを充分に行わなかった

▽傾斜のある屋外コースやカーブをよく曲がった

▽アスファルトなどの硬い路面でランニングをよくした

▽クロスカントリーや砂浜を走った

▽靴底がすり減ったり、薄く衝撃吸収性が悪いランニングシューズを履いた・・・・・

など、いろいろ考えられます。

  ランニングシューズについては、履き慣れたものが良いと言われますが、使い過ぎたものはかえって足に負担をかける恐れがありますから、一定期間使い込んだシューズは新しいものに履きかえたほうが良いでしょう。

  治療法としては、原因を検討して

@ランニング前後にふくらはぎの筋肉をゆっくりと引き伸ばすストレッチングを充分行う。

A練習後にアイスマッサージをする。

Bかかとや土踏まずに足底板を入れる。

C症状の軽いうちに練習量を減らすか一時中止し休養をとる・・・・・

などがあります。専門医への受診もお勧めします。



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